「読む価値の無い本だった」
「この本、読んだけど、時間の無駄だった」
そんなコメントをよく耳にする。
「いい本」=「読後感が良い」と捉えているのだろうか。小説であればそれで良いのだろうが、例えばビジネス書の場合、それはすごくもったいないことだと思う。
なぜなら、本の最初のほうに参考になる事、学びのある事が書いてあっても、締めの部分の結論が納得できなかったり、前半と後半で矛盾してることを言ってたりすると、「良くない本」「つまらない本」「価値の無い本」と評してしまうからだ。
でも、本当に価値は無かったんだろうか。1ページ、1フレーズだけでも、気付きや学びがあったなら、それは価値があったのではないだろうか。
また、よくいるのが「読んでも新しい発見は無かった」と言っている人。でも、本当の意味でまだこの世に出てない新しい情報が書いてある本など、そうそう無い。多くは、今までの理論や考え方を、少し表現を変えて、角度を変えて書いてるだけだ。そして、少し表現や角度を変えて、結局は同じ真理を説いてるのだとしたら、それこそ真理を発見できるいい機会なのではないだろうか。
AもBもCも、結局はZということを言っている、という事実を知ってこそ、そのZは真理であると確信できるのではないだろうか。帰納法的なアプローチというか。(ちょっと違うか?)
そんな風に考えていくと、気付きのない本、学びの無い本など、ほとんど存在しないことになる。どんな本からでも、どんな事象からでも、学べる人は学べるし、学べない人は学べない。
「あの本、読む価値なかったよ」と言っている人がいると「何を偉そうに!」と心の中でつぶやく。「ああ、この人は自ら『学ぶ力がありません』と宣言しているんだな」と思ってしまうのです。
・・・ま、そーゆー私自身「何を偉そうに!」って感じですが(笑)
そんなわけで、今日の学び。
「どんな本でも(どんな事でも)、必ず学びはある。」
タイミングや読む人の状態によっても、同じ本から学べることってちがったりしますもんね。学びがないというくらいなら、読まなければいいのにとも思ったりしつつ…。小説こそ、好き嫌いはあれど、読んで意味のない本なんてない!とも思ったり。私も、そんなふうに本をけなす人はあんまり好きじゃありません。その人が、よほど意味のある本を書いていたら別かもしれませんが(^_^;)
投稿情報: Hikaru | 2010/04/07 00:30
おお!hikaruさん!コメントありがとう!意味があるか無いかは、捉え方次第だからねー。
そういや、江國香織の読書会(笑)、まだ決行できてなかったね。近いうちにぜひ~。
投稿情報: junzo | 2010/04/07 00:50