会社帰りに新木場の松屋で夕食。
店員のオバさんから「いらっしゃいませ~」と心のこもったかけ声。松屋の接客の期待値なんて基本ゼロなので、それだけでまずびっくり。
店の裏で大きな笑い声がする。バイトのシフトが終わった若者二人が控え室で騒いでるようだ。オバさん「あの子達、本当に楽しそうに笑うねぇ~」と顔がほころぶ。こちらの心もほぐれる。
そのバイト君の一人が控え室から出てきて、オバさんに声をかける。「もらったピザ、持って帰ってもいいの?」 オバさん「もちろんいいんだよ。あなた達にあげたんだから。残されても困っちゃうわ。」そのやりとりを聞いてて、自然と自分も笑顔になってた。
食べ終わって帰る際、「ありがとうございます。お忘れ物はございませんか?」と。「あ、は、はい。」たじろぎながら答える。本当は「素敵なお仕事ぶりですね」とでもの声をかけたいくらいだったが、気恥ずかしさもあり「ごちそうさまでした!」と精一杯の笑顔で言うにとどめてしまった。後悔。
しかしなんだか気分がほっこりした。松屋でほっこりするなんて普段ならあり得ない。あのオバさん、決して手際や要領の良いはうではなかった。でもすべてに心がこもってた。マニュアルどおりじゃなかった。自然だった。人柄がにじみ出てた。
本当の接客、サービスっていうのは、こういうことなのかもしれない。
・・・とりあえず、オバさん、素敵なひと時をありがとう。なんだか嬉しくて涙が出てしまいそうだったよ。
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