帰省中の実家で、兄と原発トーク。
ふと思ったのは、「前向きであること」と「思考停止になること」を履き違えてはいけない、ということ。震災以降、美談ばかり収集し、それに酔って感動屋と化していた自分に気付く。
「復興」「団結」「頑張ろう」というメッセージはとても大切だし、今の日本に必要なもの。そして、絶対誰にも批判されないし、胸を張って公言できるもの。
でもその一方で、震災で世の中の色々な矛盾も明らかになった。批判すべきものは声をあげて批判すべき。
特に原発問題。原発利権、東海村の事故の実際、被曝するとどのように人体が崩壊していくのか、浜岡原発の危険性、高速増殖炉やプルサーマルの技術的難しさ=リスク、使用済み核燃料の扱い、揚水発電とは何か、など、新聞やテレビといった既存マスメディアが(おそらく故意に)取り上げない恐ろしい事実が腐るほどある。
それに耳を塞ぎ目を逸らし、盲目的に「頑張ろう」と言うだけでは、子の世代にとんでもない負の遺産を背負わすことになる。
復興に向けて一生懸命頑張っている人達、そしてその子孫達のためにも、ちゃんと人間らしい暮らしができる世界を築き、残すことは我々の責務だと思います。そのためには、マスメディアが黙殺する問題点を今こそ指摘し、改善していく必要がある。
批判すべきことは批判していこう。「ネガティブだ」と煙たがられても。自ら声を上げなければ、やがて問題は忘れ去られ、また同じ過ちを繰り返すことになるのだから・・・。
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